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【映画】スター・トレックVII ジェネレーションズ レビュー

ばくはつ

TOSの時代から、約80年後、TNG(The Next Generation)新スタートレックの時代です。カークとピカードが夢の共演、チェコフとチャーリーもちょっと出てきます。

個人的にはライカーがかっこいい。「待たせたな」とか言いそう。
毛並良好さんによる写真ACからの写真)

スタートレック ジェネレーションズ あらすじ

新造されたエンタープライズb号のテスト航行に、引退したカーク、チャーリー、チェコフが特別ゲストで呼ばれていた。

マスコミも多数乗船する中、テスト航行は順調に進んだが、途中でエンタープライズは救難信号を受ける。信号は難民船からで、船が時空連続体のエネルギーリボンに引き込まれ、脱出できなくなっているとの内容だった。

エンタープライズは救助に向かったが、装備が無いため、新しい艦長はオロオロして何もできず、結局カークと旧メンバーの活躍により、難民の一部は救助することができた。だがエンタープライズはエネルギーリボンに近づきすぎたため、引き寄せられ、脱出できなくなってしまった。

装備がなく、打つ手が無いように見えたが、元機関長チャーリーのアイデアで、なんとかエネルギーリボンから脱出する事ができた。だがエンタープライズはエネルギーリボンの衝撃により大きく損傷してしまう。状況を確認すると、脱出のためにカークが作業していた15番デッキは大きく破損し、デッキはカーク大佐もろとも消えてなくなっていた。

それから78年後

ピカード艦長が乗るエンタープライズd号はアマゴサ観測基地から、侵入者の襲撃があったと連絡を受ける。助けに向かうと、観測基地はロミュラン人により襲撃されていて、そこで研究をしていた学者のソランが生き残った。

基地で死亡していたロミュランの装備を調べると、彼らはトライリチウムいう物資を探しに観測基地を襲撃していた。トライリチウムは核融合を停止させる物質で、兵器として使えば、恒星の核融合を止め、その星系を破壊してしまう威力を持つ、恐ろしい物資地ある。

アマゴサ観測基地はトライリチウムの研究はしていない、だが実際は裏でソランクリンゴン人を使い、ロミュランからトライリチウムを奪っていた。さらにソランは恒星を破壊するトライリチウムの兵器化にも成功していた。

データラフォージは観測基地を調査し、隠し扉の奥からでトライリチウム兵器を発見する。そのときソランが現れデータとラフォージはソランの攻撃を受ける。さらにソランは観測基地からトライリチウム兵器を発射し、アマゴサ星系は爆発。その衝撃波に乗じて、ソランはクリンゴンのバードオブプレイで逃走した。

後の調査で、ソランは長寿であるエル・オーリアン人で、78年前、カークが死んだとされるエンタープライズbで救助された難民の一人だった。同じく、エンタープライズbに助けられたエル・オーリアンのガイナンによると、彼の目的は再びエネルギーリボンに戻ることだった。

エネルギーリボンの先にはネクサスという場所があり、そこでは自分が一番幸せだった時代に戻り、永久に生きることができる。

ネクサスは時間と空間を超越した、永遠の幸福を得られる場所だった。

ソランはネクサスに戻るため、トライリチウム使って恐ろしい計画を実行しようとしていた。データの解析によりソランの計画に気づいたピカードは、エンタープライズでソランを追う。

ピカードはソランの計画を阻止することができるのか?

 

ジェネレーションズ、感想

TOSの時代と比べて、明らかに世界が広がったTNGシリーズ。多層的に様々なテーマが盛り込まれていました。

世代交代

今回から新スタートレックのメンバーに交代します。前のシリーズでは仲のいいおじさん三人(カーク、スポック、Dr.マッコイ)のやり取りが基本でしたが、今回はメンバーの個性がしっかりしていて、話に奥行きがあるように思いました。

ライカーのできる男感。ウォーフのクリンゴンだけど抑えた、実直で真面目な雰囲気。あとアンドロイドのデータとその言動にツッコミを入れるラフォージのやり取り。

もちろんピカードも繊細さと強靭さを両方持った奥深い人間像で、魅力的です。

データの感情回路

ギャグや、笑える、笑えない、といった雰囲気が掴めないアンドロイドのデータ。彼はより人間を理解するために、封印していた感情回路、エモーショナルチップを再び装着します。

チップのおかげで喜怒哀楽の感情が押し寄せ、最初は陽気なデータでしたが、その感情のせいでラフォージがソランに拉致されるのを恐怖で助けられず、またその事を悔やんでまったく仕事が手につかなくなります

データはピカードに、自分を制御できなくなる感情なんていらない、エモーショナルチップを取り去ってほしいと懇願しますが、ピカードは、感情を制御してこそ人間だ。だからチップは取らない。とデータの望みを突っぱねます。

このあたりの展開も熱いです。

感情とは何なのか?自分の行動にまで影響してしまう邪魔なものなのか?データの行動を観ながら、考えさせられます。

ネクサス

時空連続体にあるエネルギーリボン、その先には時間と空間を超越したエリア、ネクサス

ネクサスは、人の人生で、一番幸せだった時代に永久に存在し続けることができる。永遠の幸福を得られる場所だった。

ソランは過去にエンタープライズによって助けられたことで、ネクサスから引き離され、その喪失感をずっと抱えて生きてきました。ネクサスに戻れるなら、星系を潰したって構わない。ネクサスに戻れば、生と死、時間と空間からは自由になれるのだから。

もし生も死もない、自分が一番戻りたかった時代で、永久に生き続ける事ができるなら、行きたいだろうか?

でもそれは生きていると言えるのか?

カークがかっこいい

ピカードと比べると、性格がワイルドなカーク大佐がかっこいいです。詳しくはネタバレになりますが、今回も大活躍します。

カークは、船の上、冒険の中でしか生きられない男です。家族を持ったりなど、普通の生活はできない。そういう物悲しさがビンビン伝わってきます。

ラストもカークらしいラストだったと思います。

 

まとめ

感情とは何か?

幸福とは何か?

SF作品ですがそういった哲学的な内容にも踏み込む新スタートレック、ジェネレーションズ。面白かったです。

前シリーズのカークも登場し、全部盛りみたいな豪華さです。

幸福について、カークやソラン、ピカードらの考えが様々に描かれています。データが人間に近づこうとする行動が熱いです。

新スタートレックでメインキャラクターが増えたことで、一気に世界観が広がったように思います。楽しみ。

次回はファーストコンタクトです。

 

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