スタートレックTOS(The Original Series)の劇場版ラストです。
クリンゴンとの和平交渉がメインのお話。不評だった前作がなかったことになってるような。無実の罪を晴らすお話で、緊迫したシーンが続き、面白かったです。
(Pundarika Creationさんによる写真ACからの写真)
スタートレックVI 未知の世界 あらすじ
カトーが艦長を務める宇宙船エクセルシオが衛星爆発の衝撃波をキャッチする。
爆発した惑星の名はプラクシス、クリンゴンが治めるエネルギー採掘惑星だった。爆発の影響で、クリンゴンの星は、あと50年で滅亡してしまうことがわかる。
惑星連邦はこれを機会にクリンゴンへ和平交渉を提案する。
クリンゴンに息子を殺されたカークは和平交渉に反対するが、スポックは和平交渉を推し進めようとする。さらにスポックの思惑により、和平交渉前に行われる親睦会、そのホストにカークとエンタープライズ号が選抜される。
カークは全く乗り気じゃなかったが、クリンゴンの宰相以下トップ達がエンタープライズに搭乗。ピリピリしたムードの中、なんとか親睦会のディナーは終了する。
その後、疲れたカークが自室で休んでいると、どこからか魚雷が発射され、クリンゴンの船バードオブプレイが攻撃を受けてしまう。さらに宇宙服を着た謎の二人組がクリンゴン船に侵入、重力発生装置が破壊された船内で、無重力で身動きが取れないクリンゴンの宰相たちを次々と射殺してしまう。
クリンゴン達は、全てはカークが起こした反逆だと誤解する。
交戦する意思がないことを示すため、カークとマッコイはクリンゴンの船に向かうが、船内で二人は捕らえられてしまう。
船に残ったスポックはカーク達を助けるために、事件の謎に迫る。
はたして、クリンゴンを攻撃したのは本当にエンタープライズなのか?宰相たちを殺したのは一体誰か?このまま和平交渉は決裂してしまうのか?
スタートレックⅥ 感想
無実の罪でクリンゴンに捕らえられてしまったカークと、エンタープライズ内で事件の謎を追うスポック、その両方が交差し、「次どうなるんだ?」と気になって、一気に見ました。
冤罪の話は面白い。
無実の罪を着せられる話は面白いです。今ドラマで話題の「テセウスの船」や、映画「逃亡者」、マッツさんの「偽りなき者」も面白い。
観ている側は神の視点でそれが冤罪だと分かっている。でも他の登場人物は主人公のことを犯人だとして断罪する。
自分は映画には介入できないので、犯人扱いされる主人公を観ているとやきもきして辛いんだけど、どう無実を証明するのか?が気になって飽きずに観てしまいます。
今回、クリンゴンを攻撃したのは、エンタープライズとそのクルーにしか見えません。
カークとマッコイは誤解を解くため、宰相たちの船に乗り込みますが、結局捕らえられ、二人はクリンゴン側の、完全アウェイな裁判にかけられます。
ここの裁判もカーク側に不利な証拠しかなく、また彼の息子が過去にクリンゴンに殺された事実も持ち出され、さらに窮地に立たされます。
このあたりから、やきもき度マックスで、どんどん面白いです。
特撮がよかった
CGでクリンゴンの血が水の玉となって無重力の船内を浮遊しているシーンは凄惨さがプラスされていてよかったです。
あと、カトーが館長を務める宇宙船エクセルシオも細かく、クオリティが高かったです。また、同時期にあったターミネーター2の影響か、モーフィングの技術も使われていました。
Ⅴが若干無かったことに。
前作でカークはクリンゴンに理解を示す描写があって終わっていますが、今回はそれらは全く無視され、またクリンゴンを憎悪する所から始まっています。
あと、息子が殺された事も、Ⅳ、Ⅴあたりでは案外忘れられてたのに、Ⅵになって、この作品のために再び持ち出してきたような印象を受けました。
まとめ
Ⅴが若干無かったことになってましたが、なんとか終わりました。TOSシリーズ。無実の罪を着せられる話はそれだけで面白い。物語として強いです。
主要メンバーの方々(カーク、スポック、Dr.マッコイ、カトー、チェコフ、ウラ、チャーリー)もかなりご高齢で、CGも少し使われて、時代を感じます。
ということで次はとうとう出るよピカード艦長が!!
スタートレックⅦ ジェネレーションズです!!