スタートレック劇場版8作目、スタートレック ファーストコンタクトです。
今回は強敵ボーグが登場します、さらにTOSでもありましたが、タイムトリップものです。時代はワープ航法が初めて実用化される2063年。
ボーグの習性を逆手に取ったピカードの戦略が面白いです。
あとワープを実用化したコクレーン博士のキャラもイカしてます。
カークとスポックのように、ピカードとピデータの友情も熱いですよ。
目次
スタートレック ファーストコンタクト あらすじ
ボーグの宇宙船ボーグキューブが地球に接近。全面的なボーグとの戦いを前に、惑星連邦はエンタープライズを迎撃作戦に加えなかった。
エンタープライズの艦長ピカードは、過去にボーグに捉えられ、改造された事がある。惑星連邦はピカードとボーグが接近し、何かしらの悪影響が起きないかを懸念していた。
だが、ボーグに押され気味の地球の現状を知り、エンタープライズは命令を無視して地球に向かう。
助けに来たピカードの指示で、なんとかボーグキューブを破壊するが、小型船のボーグスフィアが脱出、船はタイムワープして消えた。
消えた瞬間、歴史が変わり、地球はほぼ全てボーグと同化してしまった。タイムワープの余波がまだ残っているホールにエンタープライズもすぐ飛び込み、ボーグを追う。
到着した時代は西暦2063年、この年、人類は初めてワープ航法の技術を開発し、自ら開発した宇宙船でワープバリアを突破した。
また、これをきっかけに、バルカン人が地球人に興味を持ち、バルカンと地球とのファーストコンタクトが起きる、のちの惑星連邦につながる重要な年でもあった。
ボーグはワープ航法を開発した、ゼフラム・コクレーン博士の実験を妨害し、人類とバルカン人とのファーストコンタクトを阻止しようとしていた。
ピカード達が到着した時には、コクレーン博士が開発している宇宙船発射基地は攻撃され、博士も行方不明だった。
さらに、地球軌道上で待機しているエンタープライズにボーグが侵入、船の一部を占拠してしまう。ボーグはエンタープライズと同化し、何かをしようとしていた。
はたして、ピカード達はボーグを倒し、無事バルカン人とのファーストコンタクトを成功させることができるのか?
ファーストコンタクト 感想
やはりボーグの設定が際立った映画でした。ピカードがボーグの行動パターンを読んで部下に指示するあたりが、ちょっと戦略ゲームみたいで面白かったです。
ボーグという特殊な敵
ボーグの設定がいいです。ハチとかアリに近い社会システムです。一番上にボーグクイーンがいて、それ以外の手下たち(ドローン)はすべて同一で、個という概念は基本的にはありません。(例外アリ)
劇中でボーグに捕まったクルー達は、ナノマシンを埋め込まれ、さらに機械化の改造手術を受け、ドローン化する。その時点で意識は共有化され、個や自我といった感覚は消失してしまう。
彼らの侵略の目的は、高度な技術や文化と同化し、より完全な生命体を目指すことです。なのでボーグからすると、我々と同化してより高い次元の生命体になれるのですよ?何がご不満?という感覚なのかもしれません。
おもしろかったのが、ボーグたちに危害を加えたり、その行動を邪魔したりしなければ、ドローン達が目の前にいても、彼らから攻撃してくることはない。
あとフェイザー銃などの攻撃もすぐ対応され、数発で効かなくなる。
ピカードはボーグのそういった習性を熟知していて、それに対応した戦略を立てます。
ゼフラム・コクレーン博士
コクレーン博士は人類で初めてワープ航法を実用化し、後の宇宙時代を作った、未来の教科書では歴史的偉人とされています。
ですが実際のコクレーン博士は酒と女、好きな音楽はロックと、なかなか破天荒な人物です。ワープ技術も金が欲しくて作ったと言ってます。
未来のお上品なスタートレックの世界が、一人のファンキーな爺さんからスタートしているという、このギャップが面白かったです。
エンタープライズのメンバーからすると、歴史の教科書に載っている人物です。約300年前の偉人です。コクレーン博士は、自分が偉人扱いされることに窮屈さを感じ、宇宙船開発を途中で逃げ出したりします。
ピカードとデータの友情
二人の会話が絶妙です。カークとスポックのやり取りを、さらに洗練させたような面白みがあります。また彼らの友情も熱いです。
データは途中でボーグに捕まってしまいますが、ピカードは見捨てることなく、助けに向かいます。
データはアンドロイドだけど、ピカードの中では優秀なクルーであり、友人でもある。そんな関係が垣間見えます。
ホーク中尉なんかみたことある
エンタープライズ乗組員の、ホーク中尉、なんか見たことあるなと思ったら、バンドオブブラザーズのコンプトン中尉の人でした。途中で心が折れてしまう、あの方です。
まとめ
同化し、増殖していくボーグと戦い、バルカン人とのファーストコンタクトを成功させるお話でした。
コクレーン博士のキャラクターもファンキーでよかったです。
個人的にはアニメ「カウボーイビバップ第19話 ワイルド・ホーセス」のスペースシャトルを修理して宇宙行く話と雰囲気が似てました。
突貫工事で作ったワープ航法の宇宙船もいい感じで、
「なんか計器のランプが点かないけど、まあなんとかなるか」
みたいなノリです。このワイルドな宇宙実験が、のちの上品なスタートレックの世界に発展するのは、面白いですね。
ということで、次は 「叛乱(はんらん)」です。